【決定版】低気圧で体調が悪くなるのは「気のせい」なのか?~気圧・身体の構造・バランスから考える気象病~

低気圧による頭痛や体調不良をイメージした気象病の解説イラスト

「雨の日になると頭が痛い」
「台風が近づくと身体が重い」
「昔ケガをした場所が痛む」
このような症状を経験したことはありませんか?
一方で、
「気のせいじゃない?」
「やる気の問題では?」
と言われてしまう方も少なくありません。
しかし近年では、気圧の変化によって体調が変化する「気象病(天気痛)」という考え方が広く知られるようになってきました。
今回は、「空気の重さ」という物理学の視点と、「身体の構造」という視点から、なぜ低気圧で体調が悪くなる人がいるのかを分かりやすく解説します。

目次

空気には「重さ」がある

普段あまり意識することはありませんが、空気には重さがあります。
この空気の重さを「気圧」といいます。
地上では平均して約1013hPa(ヘクトパスカル)の気圧があり、これは1㎡あたり約10トンもの力で身体を押している計算になります。
「そんなに押されているのに、なぜ人は潰れないの?」
そう思われるかもしれません。

身体は内側と外側の圧力で成り立っている

人間の身体には、外から押される力だけでなく、身体の内側から押し返す力もあります。
外側の圧力と内側の圧力がほぼ釣り合っているため、私たちは普通に生活できます。
生まれた瞬間からこの環境で育つため、この圧力を「当たり前」と感じているだけなのです。

低気圧になると身体では何が起こるのか

天気が悪くなると気圧は下がります。
例えば、

  • 晴れの日:約1020hPa
  • 雨の日:約990hPa

その差は約30hPaあります。
30hPaという数字だけを見ると小さく感じますが、1㎡あたりでは約300kg分の圧力差になります。
つまり、身体の外側から押す力が弱くなり、身体は普段とは違う環境へ適応しなければならなくなります。

高山病と低気圧には共通点がある

富士山頂では気圧は約650hPaまで下がります。
地上との差は約3.8トン/㎡にもなります。
そのため、

  • 頭痛
  • 息苦しさ
  • めまい
  • 吐き気

などの高山病が起こりやすくなります。
低気圧の日に起こる体調変化も規模は異なりますが、「外側からかかる圧力が減る」という点では共通する部分があります。

宇宙空間が教えてくれる圧力の重要性

さらに極端な例が宇宙空間です。
宇宙服には酸素を供給するだけでなく、身体を適切な圧力環境に保つ役割もあります。
仮に酸素だけが供給され、身体を保護する圧力がなければ、人間は正常に生存することができません。
それほど「圧力」は、生きるために重要な環境条件なのです。

見えないものでも確かに存在している

空気の圧力は目では見えません。
しかし、

  • 電気
  • Wi-Fi
  • 磁力

も目には見えません。
それでも私たちは毎日その存在を利用しています。
「見えないから存在しない」というわけではありません。
身体に作用する力の中には、目では確認できなくても確かに存在するものがあります。

低気圧で起こりやすい症状

気圧の変化によって、

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 集中力の低下
  • 睡眠の質の低下

などが起こる方がいます。
台風の接近時には気圧差がさらに大きくなり、症状が強く出る方もいます。

影響を受けやすい人と受けにくい人の違い

同じ低気圧でも、症状が出る人と出ない人がいます。
比較的影響を受けにくい方は、

  • 身体のバランスが良い
  • 姿勢が安定している
  • 柔軟性が保たれている

傾向があります。
一方で、

  • 身体のゆがみ
  • 古傷
  • 首・背中・骨盤周囲の緊張
  • 左右のアンバランス

がある方は、気圧変化による影響を受けやすい印象があります。

当院が大切にしている身体全体のバランス

当院では、痛みのある場所だけではなく、身体全体のバランスや構造を確認しながら施術を行っています。
また、一人ひとり異なる身体の使い方や重心の特性(4スタンス理論も参考)を踏まえ、日常生活やスポーツで無理の少ない身体の使い方もお伝えしています。
施術を継続される患者様の中には、
「以前より雨の日が楽になった」
「台風が来ても以前ほど気にならなくなった」
というお声をいただくことがあります。
もちろん症状には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
しかし、身体全体のバランスを整えることは、気圧変化への適応を助ける一つの要素になると考えています。
また、冬場は寒さによって筋肉や関節が硬くなりやすく、神経も刺激に敏感になるため、気象病の症状が強く感じられる方も少なくありません。

まとめ|低気圧による不調は身体からのサインかもしれない

低気圧による体調不良は、「気のせい」だけでは説明できない現象です。
空気の重さという物理的な環境の変化に対して、身体が適応しようとする過程で、さまざまな症状が現れると考えられています。
もし、

  • 雨の日になると毎回つらい
  • 天気に左右されて生活が大変
  • 低気圧のたびに頭痛や身体の痛みが出る

という方は、一度身体全体のバランスを見直してみることも選択肢の一つです。
身体の状態が整うことで、毎日をより快適に過ごせるきっかけになるかもしれません。

気圧の変化による不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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